夕暮れのフクロウ

―――すべての理論は灰色で、生命は緑なす樹。ヘーゲル概念論の研究のために―――(赤尾秀一の研究ブログ)

2005年10月のブログ記事

  • 新憲法の制定──国家の概念②

    新憲法の制定が政治的な日程に上りだした。政党や学者から、さまざまに憲法の草案も上程されようとしている。 今日の日本国が抱えるさまざまな問題は、国家と民族のあり方を根本的に規定する日本国憲法の不備不全からきているものが多いと考えられる。家族の崩壊、他国による国家主権の侵害、国民全般の倫理的、道徳的な... 続きをみる

  • 信仰と知

    信仰と知 信仰(信念)と知識(科学)──宗教と科学──の関係は、ヘーゲルにとっても大きな問題だった。カントに代表される啓蒙哲学が、信仰の問題を知識の対象から、物自体として、認識の対象から外し、信仰の問題を認識できないものとしてしまったから。その結果、近代の信仰は、知識を回避し、信仰には単なる抽象の... 続きをみる

  • 概念とは何か②

    私たちは特定の音楽家を指して、「彼は音楽家そのものである」とか「彼は真の音楽家である」と言ったりする。ここで言う「そのもの」とか「真の」という言葉で表現されている事柄が「概念」である。そのとき、このように判断する者の頭の中には、「真の音楽家」についての観念が存在する。そして、現実の芥川也寸志や武満... 続きをみる