夕暮れのフクロウ

―――すべての理論は灰色で、生命は緑なす樹。ヘーゲル概念論の研究のために―――(赤尾秀一の研究ブログ)

2010年7月のブログ記事

  • 国家主権の問題について

    国家主権の問題について 太平洋戦争の敗北を契機に大日本帝国憲法から日本国憲法に改訂されたが、今日にいたるまで取りざたされ問題にされるのは、いわゆる国家主権の問題である。つまり、大日本帝国憲法においては――以下は明治憲法と呼ぶ――主権は天皇あったとされるのに対して、日本国憲法においては――以下は昭和... 続きをみる

  • 哲学概念としての「私」の確立

    哲学概念としての「私」の確立 哲学の研究の対象が、思考であり世界観であり言語であるとしても、それはすべて、「自我」の産物、つまり、「私」による精神的労働の産物である。我が国において、哲学もまた西洋伝来の学問科学の移入と継承のうえに、学問分野として成立、確立したのであるが、その過程において、西洋の古... 続きをみる

  • 風のそよぎ

    風のそよぎ 風の戦ぎ、 山から落ちる、水のせせらぎ、 カラスやウグイスたちの鳥の鳴き声、 芝刈り機のエンジンの音、遠くから聞こえてくる。 私の全身を撫でながら過ぎてゆく、 山頂から吹き下ろしてくる風。 眼を瞑ると、 梅雨明けの青空から日差しは消え、 私の瞼の血の色である深紅の世界に、 鎖される。 ... 続きをみる

  • 概念と自我

    概念と自我 ヘーゲルは彼の主張するところの「概念」がどのようなものであるかを少しでも理解させようと、大論理学第二巻の冒頭の「概念についての概論」のなかで、自我と概念との関係を説明している。それは次のようなものである。概念を理解する上で自我の本質を把握することの重要性を次のように述べている。 >> ... 続きをみる

  • 国家の再建

    国家の再建 一頃、数学者の藤原正彦氏がベストセラー『国家の品格』という著書を書かれて、それを契機に、国家の問題が大きな話題にもなった。それも早いもので、もうすでに一昔前のことになってしまった。しかし、そうした流行とは別に、このブログや私の関心が、いかにしてこの日本国を品格ある国家に再建して行くか、... 続きをみる