ヘーゲル『哲学入門』 第一篇 存在 第一部 質 第十四節[質]
ヘーゲル『哲学入門』 第一篇 存在 第一部 質 第十四節[質]
§14
Wie etwas sowohl an sich als für Anderes in sich ist, so ist seine Bestimmtheit oder Qualität . Die Grenze ist nicht nur ein bloßes Aufhören, sondern gehört dem Etwas an sich an.(※1)
或るものが、それ自体においても、また他なるものに対しても自己のうちにあるあり方が、その 規定性 あるいは 質 である。境界はたんなる終止ではなく、或るものにそれ自体として属している。
※1
「質」とは、内においても外においても成り立つ自己規定であり、自己と他者との関係性を示す。その境界(Grenze)は、外で切れてしまって終わりという否定ではなく、或るものを肯定的に成立させる契機でもある。また或るものは、自分の限界を、外から押し付けられたものではなく自ら内的にもっている。
たとえば、動物は「生命」という「質」を持つが、それは動物として「自己のうちに」生命を維持するとともに、他の生物や自然環境といった他なるものとの関係の中ではじめて存在できる。また動物にとって「死」という限界(Grenze)は単なる外的な終止ではなく、生命それ自体に本質的に含まれている。
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